AIT決算、コンテナ減も円安など追い風で大幅増益

財務・人事エーアイテイー（AIT）が13日発表した2023年2月期通期連結決算は、売上高が前期比15.9％増の694億6300万円、経常利益は46.7％増の56億500万円、純利益が55.7％の36億8400万円と、大幅な増収増益となった。

海上輸送の取扱コンテナは、上海でのロックダウンによるサプライチェーンの混乱や急激な円安などもあり、輸入が前期比9.3％減の24万2407TEU、輸出入合計で同7.9％減の25万8302TEUと減少。通関受注件数も比例する形で7.4％減となった。

そのなかで取扱量の多い中国航路の海上運賃の高止まり、円安によるドル建て運賃の円換算額の増大もあって、高い収益性を維持。国内における営業収益、営業利益は前期を上回った。一方で中国事業は、ロックダウンや円安などの向かい風により、日本向け貨物が減少し、収益機会が減少。収益性の改善で増益は確保したが、減収となった。

24年2月期の通期連結業績は、運賃水準の低い状態が一定期間継続するとの見通しから減収減益を予想。売上高が前期比9.9％減、経常利益が同19.8％減、純利益は19.9％減とした。

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LOGISTICS TODAY編集部
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