伊藤忠ロジと沼尻産業、つくば医薬品物流拠点完成

メディカル伊藤忠ロジスティクスと沼尻産業（茨城県つくば市）は14日、両社がつくば市で開発を進めていた「つくば医薬品物流センター/つくばメディカルロジスティクスセンター（TMLC）」の5月の本格稼働に向け、22日に完成式を行うと発表した。

▲つくば医薬品物流センター/TMLC外観（出所：伊藤忠ロジスティクス）

つくば医薬品物流センター/TMLCは、両社が共同で開発を進めている物流施設で、つくばエリアで初めての医薬品専用物流拠点となる。医薬品専用ならではの厳格な温度管理などが求められる「GDPガイドライン」に準拠した管理体制・品質管理を整備している。

常磐自動車道谷田部インターチェンジ（IC）から5キロ、4車線首都圏中央連絡自動車道つくば牛久ICから3キロに位置し、成田空港を含めた関東各拠点に接続しやすい。航空輸送との一貫サービスを提供することで、医薬品物流サービスの拡充・展開を図る狙いもある。

新拠点は敷地面積3万6014平方メートル、倉庫面積6450平方メートルで、顧客の貨物特性に合わせた常温・定温・保冷・冷凍の4温度帯を準備。入出荷バースはドックシェルターを備え、環境対策として全館LED照明、人感センサーを設置。屋根全面と敷地内に出力1.266メガワットの太陽光発電設備を敷設する。

停電時にも物流業務を継続できるA重油を燃料とした出力350KVA、72時間稼働が可能な大型非常用発電機を設置し、災害時でも継続的に医薬品を供給できる体制を整える。

■つくば医薬品物流センター/TMLCの概要
所在地：茨城県つくば市高野台2-1
土地面積：3万6014平方メートル（1万894坪）
倉庫面積：6450平方メートル（1951坪）
事務所面積：678平方メートル（205坪）
着工：2021年4月
完成：2021年12月