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NCA、サーチャージ35円増、過去2番目の高値

2022年4月27日 (水)

(イメージ)

調査・データ日本貨物航空(NCA)は26日、5月1日以降の日本発国際航空貨物燃油サーチャージ適用額を発表した。燃油価格の高騰を受けて、サーチャージ額を25円から35円引き上げる。最遠距離のTC1(北米・中南米など)宛では、1キログラムあたり142円となり、2008年9月の156円に次ぐ過去2番目の高値だ。一度に35円の上げ幅は過去最大で、燃油の異常な急騰ぶりを示している。

発表によると、貨物1キログラムあたりの改定サーチャージ額は、TC1(主に北米・中南米)宛とTC2(欧州・アフリカ・中近東)宛が現在比35円増の142円、TC3遠距離(東南アジア)宛は30円増の121円、TC3近距離(東アジア)宛は25円増の101円。

NCAのサーチャージ値上げは3か月連続で、3か月前の2月からは2倍、1年前からは3倍近い値上がりだ。一度の上げ幅は、TC1ではこれまで21円(3段階アップ)が最大だったが、今回の35円(5段階アップ)はそれを大きく上回る。

ロシアによるウクライナ侵攻で、欧州便が迂回ルートを強いられるなど国際航空物流の混乱が続く。それに燃油サーチャージの急激な上昇が重なり、荷主企業にも物流業界にも深刻な影響が及んできている。