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ニトリとエディオンが資本業務提携、物流業務連携

2022年4月28日 (木)

(イメージ)

財務・人事ニトリホールディングス(HD)は27日、家電量販店大手のエディオンと資本業務提携を同日付で締結したと発表した。双方のグループ間でEC(電子商取引)ビジネスにおける協業を推進するほか、商品配送や在庫など物流網の相互活用も検討する。消費スタイルの多様化で店舗からECへとサービス形態のシフトが進むなかで、小売業界は連携を深めることで生き残りを図る動きが加速している。

ニトリHDは、住宅設備機器メーカーのLIXIL(リクシル、東京都江東区)が保有するエディオン株を市場外相対取引により取得。今回の資本業務提携にあたっては、エディオンの発行済株式総数8.60%に相当する896万1000株を102億6900万円で取得する。実行日はことし5月13日。

ニトリHDはLIXILからエディオン株を取得後、エディオンの普通株146万3900株を、市場外相対取引や市場買付により追加取得する。ニトリHDは追加取得の完了後、エディオンの主要株主となる予定だ。

両社は今回の資本業務提携を契機として、店舗開発や商品ラインアップ、物流網などの経営資源を相互に活用することで、各グループの事業の効率化を推進するとともに、変化を続ける経営環境に対応できる事業基盤の構築を図る。

物流業務においては、店頭で購入した商品を物流拠点から宅配する従来のサービスに加えて、ECによる販売を今後加速していく方針。両社はこうした戦略の実現を見据えて、配送網や商品在庫管理ノウハウなどを共有することで、コスト削減やサービス精度のさらなる向上を図ることで相乗効果の創出を目指す。