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鴻池、経済回復による取扱増で6期ぶり増収増益に

2022年5月13日 (金)

財務・人事鴻池運輸が13日発表した2022年3月期連結決算は、売上高が前期比3.1%増の3013億7300万円、営業利益が2.6倍の102億8800万円、経常利益が26.1%増の118億4500万円、親会社株主に帰属する当期純利益が65.2%増の79億8800万円で、6期ぶりの増収増益だった。

複合ソリューション事業は、売上高が前期比1.9%減の1813億4200万円、営業利益が96.6%増の102億2400万円で減収増益だった。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発出による経済活動の停滞の影響を受けた。とはいえ、前期と比較するとコロナ禍の影響が軽減されたことに加えて、鉄鋼関連における製造業・建材向けを中心とする得意先の生産量が回復。新たに開設した物流センターも業績に寄与した。

国内物流事業は、売上高が0.9%増の517億5400万円、営業利益が7.0%増の29億8500万円で増収増益だった。コロナ禍で減少していた取扱量が回復。利益面では増収効果に加えて、適正単価の収受や業務の徹底した効率化による収益改善策が奏功した

国際物流事業は、売上高が21.5%増の682億7500万円、営業利益が89.5%増の32億6800万円で増収増益だった。海上・航空運賃の高騰、その影響を受けた中東経由欧州向け貨物を中心とした業容拡大、さらに中国や米国、東南アジアでの経済回復による取り扱いが増えて業績を牽引した。

2023年3月期の連結業績は、売上高3010億円、営業利益110億円、経常利益111億円、親会社株主に帰属する当期純利益67億円を予想している。