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日本GLP、名古屋市内陸部にマルチ物流施設を完工

2022年5月17日 (火)

拠点・施設日本GLP(東京都港区)は17日、マルチテナント型物流施設「GLP名古屋守山」(名古屋市守山区)の建築工事が完了したと発表した。名古屋市内陸部の東名高速道路沿線にある希少なマルチテナント型物流施設として、開発段階から高い注目を集める人気物件。日本GLPは、健康・美容・生活関連商品の通信販売を展開するティーライフ(静岡県島田市)との間で完成前に賃貸借契約を締結している。

▲鳥瞰したGLP名古屋守山(出所:日本GLP)

ティーライフは、カタログやウェブサイトによる通信販売ビジネスで培った経験やノウハウを生かし、自社の物流施設を活用した不動産賃貸や3PLを行うプロパティ事業を展開。今回、新たな事業基盤として、GLP名古屋守山内に「ティーライフ名古屋センター」を新設。今後の事業拡大に向けた新たな収益の柱にしていく。

GLP名古屋守山は東名高速道路を介して中京圏各地へアクセスしやすいほか、関東圏や関西圏、北陸など広域配送拠点として恵まれた立地が特徴だ。名古屋市内へのエリア配送の拠点としても優位性が高い。周辺エリアは新興住宅地が広がるなど労働人口も豊富で、雇用確保の観点からも有利な環境にある。

また、次世代環境配慮型の物流施設を目指し、全量自家消費型の太陽光発電設備を設置するほか、補完機能としてCO2フリー電気の需給契約を締結。省エネに向けて倉庫エリアに人感センサー制御のLEDを採用した。倉庫内各階への大型シーリングファンの設置や、設備・インテリアを選択してアメニティーの充実を図ることも可能な仕様とし、就労環境の快適性を高めた。自動化・省人化への備えとして、使用電力の増加に対応できる電力容量も確保している。

GLP名古屋守山が立地する名古屋市守山区は、発生が予測されている南海トラフ地震の影響が比較的小さいエリアと想定されているものの、非常用発電機容量の増強を図るなど万全のBCP(事業継続計画)対策を採用。停電時は荷物用エレベーターの稼働やフォークリフトの充電ができるよう電源を確保するほか、庫内照明の30%を活用できる明るさも維持することで、オペレーションに支障のない安心・安全な施設運営の継続が可能な機能を施した。

■GLP名古屋守山の施設概要
所在地:名古屋市守山区中志段味下定納80
敷地面積:2万5712.89平方メートル
延床面積:4万3747.10平方メートル
構造:鉄骨造、地上4階建て
着工:2021年3月
交通:東名高速道路「守山スマートインターチェンジ(IC)」2.4キロメートル