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伊藤忠、蘭GoodFuelsとバイオ燃料供給で協業

2022年5月18日 (水)

環境・CSR伊藤忠商事は18日、持続可能なバイオ資源由来バンカー燃料のサプライヤーであるGoodFuels(グッドフューエルズ、オランダ)との間で、シンガポールや日本を含むアジア太平洋地域での持続可能な石油代替バイオバンカーの供給にかかる協業契約を締結したと発表した。

(イメージ)

海上輸送分野は温室効果ガス排出の2%を占める。IMO(国際海事機関)は排出量を2050年までに08年比で半減させるべく、18年に温室効果ガス削減戦略を採択。船舶向けには水素やアンモニアが中長期的な脱炭素燃料として検討されているが、短期的には既存の設備を大きく変更せずに使用できるバイオバンカーが有効な代替燃料として注目を集めている。

グッドフューエルズはバイオバンカーの先駆的な供給会社として、既に欧州にて豊富な供給実績と顧客基盤を有するほか、原料調達やバイオバンカー製造の専門的な知見を生かして事業を拡大している。グッドフューエルズ製バイオバンカーは、既存のエンジンやタンクなどの設備でそのまま使用することができるほか、従来の化石燃料と比べて温室効果ガス排出量で最大9割のCO2削減効果が期待できる先進的な燃料だ。

伊藤忠商事はアジアでの燃料ビジネス実績と強固な顧客基盤を抱えるほか、近年は持続可能なSAF(航空燃料)や陸上輸送分野におけるリニューアブルディーゼルなどのバイオ燃料分野にも注力している。

伊藤忠商事は今回の海上輸送分野におけるグッドフューエルズとの協業を通して、バイオバンカーの原料調達や製造、供給、販売における体制構築に共同で取り組む。まずはシンガポールでのバイオバンカー供給に注力。その後は日本を含むアジア太平洋地域へ展開して、海上輸送分野における脱炭素化実現へ貢献していく。