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コンテナ港の遠隔RTG導入費を補助、国交省

2022年5月23日 (月)

(イメージ)

行政・団体国土交通省は、港のコンテナヤードにある門型タイヤ式クレーン「RTG」(ラバー・タイヤード・ガントリークレーン)について、遠隔操作するタイプの普及を進めるため、導入費の補助事業の公募を20日に始めた。6月17日まで申請を受け付ける。港湾運送会社などを対象にしており、コンテナターミナルでの労働環境を改善し、生産性向上を図る。

RTGはコンテナ運搬装置で、トラックへの荷下ろしや荷積みに使われる。タイヤ式はレールがなくても走行できる。遠隔操作タイプは装置から離れた管理棟で係員が操作する。

補助事業では、遠隔操作RTGとその導入に必要な施設の整備費を最大3分の1補助する。対象港湾は、京浜、名古屋、博多などの13港。

国交省が遠隔操作RTGの普及に力を入れるのは、労働者の高齢化や減少に対応するのが目的だ。労働災害リスクの減少、腰をかがめる作業や高所作業からの解放、空調が効いた屋内での操作、といった労働環境面のメリットがある。トラック運転者の待機時間も短縮できる。

また、荷役能力を高めて港湾の利便性を向上させることで、コンテナ港湾の国際競争力を高める狙いもある。同省は「『ヒトを支援するAIターミナル』を実現し、良好な労働環境と世界最高水準の生産性を創出する」ことを、コンテナターミナル整備のスローガンに掲げている。

■募集要領
https://www.mlit.go.jp/report/press/port02_hh_000162.html