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イオン、ウインナーの包装変更しプラスチック削減

2022年6月3日 (金)

荷主イオンは3日、自社のトップバリュブランドのウインナーソーセージについて、使い捨てプラスチック削減の観点から包装資材を変更すると発表した。今月から、ウインナーの内容量を減らさずにプラスチック使用量の少ない包装に切り替える。パッケージがいくぶん小ぶりになり一度に運べる個数が増えることで、物流効率化への副次的な効果もありそうだ。

それによると、包装変更の対象商品は「トップバリュベストプライス あらびきポークウインナー」2品目と「トップバリュ あらびきポークウインナーJAS特級」2品目。「ベストプライス」の方は従来の巾着包装をピロー包装に切り変えることで、プラスチックを重量で28〜29%と大幅に削減する。「JAS特級」はもともとピロー包装のため、包装サイズを縮小し、7〜9%削減する。これにより、年間22トンの使い捨てプラスチック削減が見込めるという。

▲パッケージの変更で年間22トンの使い捨てプラスチック削減を見込む(出所:イオン)

これらの商品はイオン、イオンスタイル、マックスバリュなどグループの約7000店で販売しており、6月から順次切り替える。ウインナーの内容量は「ベストプライス」が100グラムと200グラム(100グラム×2個)、「JAS特級」が130グラムと260グラムで、従来と変わらない。

イオンは2020年に定めた「プラスチック利用方針」の中で、30年までに使い捨てプラスチック使用量を18年比で半減するという目標を掲げていた。

輸送面では、パッケージがいくぶん小ぶりになった分、段ボール1箱に入る個数は増える見込みで、トラック輸送にも一定の影響を与える可能性がある。ドライバー不足や働き方改革、燃油上昇などで今後のトラック輸送力が不安視される中、こうした包装の見直しが他の流通業者やメーカーに広がれば、効率輸送につながると期待される。