環境・CSRイオンは29日、米国ダウ・ケミカルとの間でCO2の削減を目指す「カーボンプロジェクト協定」を締結したと発表した。
この協定に基づき、イオンは今後、ダウのアイオノマー樹脂を使った食品の真空スキンパック包装をイオングループ商品に採用。鮮度保持期間を延ばすとともに、輸送時のダメージから商品を保護する機能を高め、食品廃棄物の削減につなげる。
同社が削減する食品廃棄量は、ダウが国際オリンピック委員会(IOC)と2017年にスタートした「ダウ-IOCカーボンパートナーシップ」に基づき、CO2の排出削減相当量に換算され、IOCの活動で排出されるCO2のオフセットに利用される。
真空スキンパック包装を活用した商品はダイエーが実験的に導入し、19年11月に牛肉4品目の展開を開始したのを皮切りに、段階的に対象商品を豚肉やラム肉などに拡大、取扱店舗も増やしているが、今後はこの包装の採用商品を鮮魚部門に広げていく計画だという。