イベントフナボリ(東京都江戸川区)は23日、「第3回関西物流展」で大規模空間の空調システム「PUT IN PUT OUT」(プットイン・プットアウト)を紹介。物流倉庫における熱中症対策として、換気扇と水冷扇を活用した「2段階での空調対策」を訴求した。
全国の広い範囲で猛暑が予想されることしの夏。本格的な到来に備えて、従業員や荷物を暑さから守る取り組みの大切さを訴えた。
フナボリの独自開発技術であるプットイン・プットアウトは、「送風」と「排気」の相乗効果による熱中症対策が特徴だ。真夏の晴れた昼間の場合、倉庫内の気温は屋根からの輻射熱(ふくしゃねつ)で外気温よりも高くなることも少なくない。
そこで、第1段階として換気扇による排気を行う。フナボリ製の大型換気扇で倉庫内の空気を1時間あたり20回転させることで、庫内気温を外気温と同水準にまで下げる。大型換気扇は羽根にFRP(繊維強化プラスチック)や強化プラスチックを素材とする独自仕様であり、高温下でも形状が崩れず安定して排気できるのが特徴だ。
続いて、第2段階として水冷扇で冷風を送ることにより、涼しい庫内環境を実現。こうして2段階で効率的に庫内温度を下げることができるシステムとして、物流倉庫や製造メーカーの工場を中心に、訴求を強めている。
フナボリのプットイン・プットアウトは、第1段階における庫内空気の1時間あたり20回転をいかに実現するかが重要なポイントだ。そのため、倉庫面積に応じて換気扇の台数を確保する必要があるという。フナボリは、熱中症対策としてだけにとどまらず、顧客の要望に応じて感染症対策も視野に、あらゆる「空調」ニーズに対応していく考えだ。