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ブリヂストンが9月にタイヤ再値上げ、半年たたずに

2022年6月24日 (金)

(イメージ)

荷主ブリヂストンは24日、国内市販用タイヤのメーカー出荷価格の値上げを発表した。トラック用を含めた市販用の全タイプを9月1日から3%から8%値上げする。ことし4月の値上げからわずか5か月での再値上げとなる。原油高騰が理由。燃油高騰に苦しむトラック運送業界にとっては、まさに追い討ちをかけられるような痛手。同様の動きが他メーカーに波及していくかが注目される。

値上げ対象商品は、国内市販用タイヤ(夏/冬)とチューブ、フラップ。小売価格にも順次反映されていくとみられる。

前回は4月1日に7%から10%値上げしていた。半年間に2度値上げするのは、2008年の3月と9月以来、14年ぶり。

同社は、ロシア・ウクライナ情勢の緊迫化を背景とした原油価格の高騰が原因としている。石油化学製品である合成ゴムの価格上昇と、国内外の工場の生産に使うエネルギー費の上昇が響いているという。

国内タイヤ価格を巡っては、ことし1月にTOYO TIRE(トーヨー・タイヤ)が最大10%の値上げに踏み切り、住友ゴム工業、ブリヂストン、横浜ゴムも追随して4月までに7%から10%値上げした。原油高騰は製品や原材料の物流費も押し上げており、各社とも一段の価格改定圧力を受けている模様だ。トーヨーは6月22日に、米国での販売価格をことし8月から最大5%値上げすると発表しており、今後、他の大手の動向が焦点となる。