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需要予測に気象データ活用、キヤノン系が機能追加

2022年6月29日 (水)

サービス・商品システム開発会社のキヤノンITソリューションズ(東京都港区)は28日、サプライチェーンマネジメント(SCM)の起点となる商品・サービスの需要を予測し、需給計画を立てるソリューション(解決策)「FOREMAST」(フォーマスト)の新バージョン、「Ver.3.3」をことし7月1日に発売すると発表した。

従来版に対して、気象などのコーザルデータ(店頭での売上に影響を与える要因)とAI(人工知能)技術を用いて、予測精度を向上させる機能と在庫補充計算機能を追加した。

フォーマストは、欠品も在庫も減らせるよう支援する需要予測・需給計画ソリューション。科学的な需要予測に基づき、需給計画業務を改善する。システムを導入する際は、業務分析・データ分析から、ユーザーに合わせた予測エンジンや計画画面のカスタマイズ、運用定着化まで、同社がトータルで支援する。

新バージョンでは、コーザルデータとAI技術を用いて、実績や予測結果を補正することで需要予測精度をより向上させる機能を追加した。あわせて、コーザルデータを外部の情報配信サービスから受信し、フォーマストで活用できるデータに変換・蓄積する情報収集機能も搭載した。

そのほかにも、在庫補充量の計算時に補充元・補充先の在庫レベルを考慮して補充量を自動調整する機能や、計画調整画面の機能・性能を向上させるなどの機能追加と改善を施した。これらにより、SCMの最適化や効率化をさらに促す。担当者の業務負荷軽減によるワークライフバランス適正化や、適正在庫による食品ロス削減など、様々な社会課題の解決につながるとしている。

▲FOREMAST Ver.3.3の概要図(出所:キヤノンITソリューションズ)