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SGHDの1Qは営業利益15%増、EC拡大で

2022年7月29日 (金)

財務・人事SGホールディングス(SGHD)が29日発表した2022年4-6月期連結決算(2023年3月期第1四半期決算)は、営業収益(売上高)が前年同期比11.3%増の3869億3800万円、本業のもうけである営業利益が15.1%増の332億8000万円、経常利益が20.8%増の357億7100万円、親会社株主に帰属する四半期利益が13.5%増の234億3600万円と、増収増益となった。新型コロナウイルス禍の中でも行動制限の緩和で経済活動が再開されたことや、EC(電子商取引)市場の規模拡大を背景に、宅配便が好調だった。

宅配便市場ではコロナ禍を契機としたEC(電子商取引)を通じた巣ごもり消費が引き続き成長し、高い需要が継続した。このため、デリバリー事業では、個人向けや企業間の荷物がともに堅調に推移した。一方、平均単価は大型荷物の 取り扱いが減少した影響がより大きかったことで、わずかに低下した。各種デジタル化の取り組みが奏功して生産性が向上。同事業の営業収益は前年同期比1.6%増、営業利益は8.5%増となった。

ロジスティクス事業では、海上・航空運賃ともに底堅い状況が続き、貨物の取扱量は航空が中国上海市のロックダウン(都市封鎖)の影響もあって軟調だったが、海上貨物は堅調に推移した。同事業の営業収益は48.0%増、営業利益は45.5%増となった。

また、原油価格高騰に伴う燃料費や光熱費の増加などによるコストの増加分は対前年同期比で6億円(1.8%)だった。

23年3月期通期の業績予想については、ことし4月時点の予想値を据え置いた。営業収益は1兆6500億円、営業利益は1420億円、経常利益は1430億円、親会社株主に帰属する当期純利益は1040億円とした。