国際マースクは15日、シンガポールを本拠に家具のEC販売事業を展開するキャスラリーと、複数年のグローバルロジスティクス、フルフィルメント契約を締結したと発表した。
これにより「キャスラリーは注文から配送までの待ち時間を業界平均の3-6か月の3倍速い1-2か月に短縮できるようになる」(マースク)。キャスラリーは豪州や米国などの国際市場に進出し、売上の80%をシンガポール以外で計上するまでになっており、タイムリーな配送を重視するEC事業ではサプライチェーン混乱への対応力を高める必要があった。
同社のデクラン・イー共同創設者は「マースクは初期の頃からの信頼できるパートナーであり、不安定なマクロ環境とグローバルサプライチェーンの不確実性という事業環境の下で、継続的なパートナーシップを結ぶことができたことに非常に感謝している」とコメント。
マースクでタイ、マレーシア、シンガポールのマネージングディレクターを務めるルペシュ・ジェイン氏は「マースク・シンガポールはグローバルに統合されたロジスティクスエコシステムを活用し、キャスラリーの顧客に継ぎ目のないオムニチャネルフルフィルメントとラストマイル配送を提供するソリューションサービスを実装することができた」と応じた。
マースクは、年末までに米国で2棟の同社向け新倉庫を開設する計画で、グローバルでは倉庫面積を5倍に増やすことも検討する。