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▲即配に対応するパン詰め合わせセット（出所：ヤマト運輸）
フードヤマト運輸（東京都中央区）などは17日、焼きたてのパンを新幹線経由で九州の複数エリアに即日届けるサービスを、9月1日に試験的に行うと発表した。新幹線による貨客混載を通じて、生産地から離れたエリアに食品を即日配送するという挑戦的なサービスだ。実施結果を検証した上で、2回目以降の時期を決めるという。
発表によると、この即配サービスは、ヤマト運輸とJR九州、ベーカリー運営のDCS（福岡市東区）の共同事業。「夜にパンストックを。便」と名付けた。
DCSが福岡市内に構える店舗「パンストック箱崎本店」で朝焼いたパンを博多駅で列車に積み、熊本、鹿児島中央、長崎、大分駅近辺のエリアで個別配送する。九州新幹線と特急列車の「かもめ」「ソニック」、ヤマトの宅配トラックを組み合わせ、焼いたその日のうちに消費者に届ける。注文から最短5時間での配達が可能という。
ヤマトとJR九州はこれまで、野菜など生鮮品のスピード輸送を一緒に検討した経緯がある。今回は生鮮品同様、日持ちしないパンで遠隔地への即日配送に挑むことにした。
▲焼きたてパンの即配スキーム
サービスのスキームは採算面などから工夫した。届ける商品は「めんたいフランス」「クリームパン」など人気のある13点セットとし、販売量も1日30セットに限定する。価格は送料とヤマトのコレクト手数料を含めて5400円（税込）に設定。支払いは代金引換のみとした。
注文はメールによる事前受付方式で、抽選も行う。受付時間は8月17日17時から24日9時まで。複数の応募も可能だが、複数当選した場合、キャンセルや数量変更はできない。配達エリアも一定程度制限する。（https://www.yamato-hd.co.jp/news/attachment/）
2回目以降の実施については、決定次第、パンストックの公式インスタグラムなどで発表する。
