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トレードワルツが豊田通商などから9億円資金調達

2022年8月30日 (火)

(イメージ)

ロジスティクス貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz(トレードワルツ)」を運営するトレードワルツ(東京都千代田区)は30日、豊田通商など5社から9億円の追加資金調達を行ったと発表した。一連の調達資金は累計39億円となり、同社は営業開発体制の強化やサービスの向上に当てるとしている。

発表によると、資金調達に応じたのは、他にアパレル商社の豊島(名古屋市中区)、港湾運送の上組、総合物流のフジトランスコーポレーション、三菱倉庫。

同社は貿易手続きの完全電子化を目指し、これまで同プラットフォームの試作版を開発。輸出入の実務者に提供し、ことし4月には基本性能を備えた「製品版」の発売に漕ぎ着けていた。料金収入が入るようになり、この流れを加速させるため、今回追加の増資に踏み切った。調達資金で営業・開発体制の強化と付加価値サービスの創出を目指すとしている。

出資に応じた各社との業務連携も進める。豊田通商とは、日本やアフリカなどの自動車や中古車、部品の販売管理の分野で、トレードワルツのハブとして活用を進める。豊島とは中国やベトナム向けの輸出で、トレードワルツを活用する。アパレル業界全体への同プラットフォームの普及促進も進める。

上組とは神戸港で培った物流の知見とトレードワルツの技術力を融合させ、新たなサービス創造に臨む。フジトランスとはブロックチェーン技術を用い、業務効率化だけでなく、新たなビジネスモデルの創出につなげる。三菱倉庫に対しては、ブロックチェーン技術を生かし、同社のプラットフォーム構築・普及を企画や営業の面から支援していく方針という。