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MSC、カカオ収穫期控え物流の優位制アピール

2022年9月5日 (月)

(出所:MSC)

国際海運大手のMSC(スイス)が、カカオの世界生産シェア75%以上を占めるアフリカで、自社物流サービスの優位性を強調している。カカオの収穫時期は5月と10月の年2回となっている地域が多く、秋の収穫期を前に、カカオ物流の受け皿として存在感をアピールしたものとみられる。

チョコレートの主原料であるカカオは2021年から22年にかけて73%以上がアフリカから輸出され、生産シェアは75%を超える。生産地の大半は西アフリカで、特にコートジボワール、ガーナ、カメルーン、ナイジェリアなどが代表的な生産・輸出プレイヤーとなる。

これに対し、MSCはコートジボワール、ガーナ、カメルーン、ナイジェリア、トーゴ、ギニアにカカオ物流の対応チームを配置しているほか、主要輸出港であるコートジボワールのサンペドロ港に独自のターミナルを保有。

西アフリカから欧州、北米、東アジアの主要輸入国とつなぐとともに、一貫輸送するための複合的な物流手段を整備し、幅広い積み地と卸地を組み合わせる物流サービスを提供、電子船荷証券(eBL)などの付加価値デジタルソリューションにも対応している。

同社は「農場から目的地まで、私たちは豆が世界中に運ばれる際に必要なケアとニーズを理解している。顧客やパートナーの信頼を得て、カカオ輸送のマーケットリーダーになるために懸命に取り組んできた」としている。

■MSCのココア物流特設サイト
https://www.msc.com/en/industries/agriculture/cocoa