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月島倉庫、「ぴたり庫」で探索最適化/国際物流展

2022年9月13日 (火)

▲プレゼンテーションセミナーで倉庫検索サイト「ぴたり庫」を紹介した月島倉庫

話題月島倉庫(東京都中央区)は13日、「国際物流総合展2022」の出展者プレゼンテーションセミナーで、倉庫オーナーや物流会社向けの新しい情報発信サイト「ぴたり庫」を紹介した。ことし7月1日に登録受け付けを開始したばかりの新施策。「倉庫の『見つけ方』が変わる!」をスローガンに、倉庫物件マッチングの新潮流を訴求する。

倉庫ビジネスにおける課題として、物流ニーズの多様化により100坪(330平方メートル)未満の小規模で契約期間が数か月単位と短い物件の需要が高まっているにもかかわらず、こうした物件が圧倒的に不足していることによるミスマッチが多発している実情がある。

倉庫オーナー側はテナントを探す営業力の弱さだけでなく、広告宣伝費や仲介手数料の負担に消極的。一方のテナント側も、賃料など条件面で最適な倉庫を見つけにくいのに加えて、初期費用負担への懸念やマテリアルハンドリングなど物流関連業者に係る情報を獲得しにくく、結果的に倉庫物件のミスマッチを広げているのが実態だ。

月島倉庫はこうした課題への対応策として、ぴたり庫を発案。従来の倉庫物件紹介サービスで指摘されていた課題を抽出した上で、これらの懸念点に対応した新サービスを提供することにより、倉庫物件の円滑で最適なマッチングを促す狙いだ。

サイトに募集倉庫物件の賃料や坪数、所在地を明示するほか、オーナーとテナントが直接交渉できる設計とする。さらに、サイトを通じて広告宣伝の場を提供する。一般的な物件サイトで通例となっている「立地」を中心とした検索スタイルから脱却。「こだわり検索」機能を搭載し、「月額賃料上限」「短期可」「作業依頼内容」など、物件を探す事業者のニーズに対応する。こうした取り組みの結果として、小規模で短期の物件における成約率が高まるとともに人件費や仲介料、広告宣伝費の抑制効果を創出できるという。

▲佐々木直綱・常務取締役

月島倉庫は、ぴたり庫の本格展開を本年11月に始める予定だ。登壇した佐々木直綱・常務取締役は「手付かずだったターゲットにリーチできることで、より最適な倉庫のマッチングが可能になる」と強調した。

月島倉庫・ぴたり庫営業室(電話0120-398-773、support@pitariko.jp)。

国際物流総合展2022特集