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トプレック、冷凍車庫内を高速で乾燥/国際物流展

2022年9月14日 (水)

▲トプレックの展示ブース

話題トプレック(東京都中央区)は14日、「国際物流総合展2022」の出展ブースで、「SUSTAINABLE LOGISTICS(持続可能なロジスティクス)への挑戦」のスローガンを掲げて、今春に提供を開始した庫内乾燥モード付き冷凍装置を搭載した大型トラック冷凍庫を実車を用いて紹介した。

冷凍車の荷台は、荷物の搬出で扉を開くと庫内に結露が発生する。露をなくすために庫内を数時間にわたって乾燥させる作業が生じることが、ドライバーの長時間拘束の要因となる。働き方改革関連法の施行に伴い物流業界で生じる「物流の2024年問題」への対応を含めて、ドライバーの業務時間を圧縮するためにもこうした結露対策は課題になっている。

トプレックはこうした取り組みに対応するため、庫内に乾燥機能を設けることを発案。結露の問題を解消することで、復路にドライ荷物を輸送するなど帰り荷の選択肢を増やし車両の稼働率を高める効果を生み出せる利点がある。さらには、庫内の清掃作業の軽減や清潔さの確保にもつなげることができる。

▲庫内乾燥モードを搭載したトラック

庫内乾燥モードの作動により、庫内における空気中の水分を取り込み、エバコイルに吸着させることで庫外に排水。庫内を最短1時間で乾燥させることができる。

トプレックはさらに、庫内乾燥モード付き電動式冷凍装置を搭載したハイブリッドトラック(HEV)や電気トラック(BEV)冷凍車を披露。従来はトラックのエンジンを作動させることで冷凍機器を動かしていたが、HEVやBEVからの給電で駆動するERシステムで庫内の冷凍や乾燥機能を確保する。エンジン停止中もバッテリーからの給電でバックアップ運転が可能だ。

国際物流展2022特集、現地取材記事を随時公開