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ハイブリッドトラックへ電力供給

三菱重工、全電動式冷凍ユニットの新モデル発売

2016年7月5日 (火)
三菱重工、全電動式冷凍ユニットの新モデル発売

▲TEJ100AM架装事例

サービス・商品三菱重工業は5日、ハイブリッドトラックなどの架装機器に電力を供給する機能を持つ大型トラック向けに全電動式冷凍ユニットの新モデル「TEJ100AM」を開発し、子会社を通じて販売を開始したと発表した。

TEJ100AMは、冷凍食品やアイスクリーム輸送が可能なクラス最大級の冷凍能力を持ち、電源側からの消費電力制限要求に応じて運転電力を制御するデマンド機能を搭載することで、幅広い給電機能付トラックと組み合わせることができる。

コンプレッサーには独自の軸方向圧縮機構をもつ3Dスクロール密閉インバータコンプレッサーを採用し、1台のコンプレッサーと2台のエバポレータ(吸熱用熱交換器)を接続するマルチ回路により、「運転条件を選ばず常に最大限の性能を発揮」できるようにした。

冷媒には地球温暖化係数が低いR410Aを採用している。

電動式の場合、トラックのメインエンジンで駆動する直結タイプのようにエンジン回転数に冷凍能力が左右されることがなく、設定温度まで急速に温度を下げなければならないプルダウン時や、庫内温度維持時に、状況に応じて最適な冷凍能力を引き出すことができる。

長寿命コンプレッサーなどの機器をすべてひとつの筐体に収容しているために取り付けやすく、コンプレッサー駆動ベルト、冷媒ホース、冷媒追加チャージなどが不要でメンテナンスコストを抑えることにつながる。

同モデルには独自インバータ制御機能、冷媒流量を細かく制御できる電子膨張弁、ガスインジェクション付コンプレッサーで冷凍能力と運転効率を高める「エコノマイザサイクル」などを採用。同社が業務用空調機器分野で培ってきた幅広い技術を活用し、安定した温度管理と省エネ性能を追求した。

販売は陸上輸送用冷凍ユニット(陸レフ)国内総販売会社の菱重コールドチェーンが担う。