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三井不がMFLP海老名I完成、屋上にアウトドア設備

2022年9月20日 (火)

▲三井不動産ロジスティクスパーク海老名Iの外観(出所:三井不動産)

拠点・施設三井不動産は20日、神奈川県海老名市で新たな賃貸物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)海老名I」が完成したと発表した。街に調和し、美しい景観と居心地を求めた外観・共用部・ランドスケープデザインと最高位の環境認証を取得した環境配慮の取り組みが特徴。建物は地上6階建て、鉄骨造・免震構造で延床面積12万2180平方メートル。

倉庫エリアは6000坪で、4階まで円滑にアプローチできるダブルランプ仕様を採用。40フィートの大型トレーラーに対応するトラックバースを設けた。

▲スカイデッキ

最上階には、スノーピークビジネスソリューションズ監修のスカイデッキを配置し、入居企業が自由に使えるアウトドア設備を導入、ラウンジシェル(リビング型テント)の中にはローテーブルとチェアを設け、屋外の会議などにも利用できるようにする。災害時には屋外の防災広場で従業員向けに防災備蓄食料を調理するなど、炊き出しに活用できるよう配慮した。

▲スカイラウンジ

オーストラリアのデザイン事務所が手がけたという建物デザインは、有機的なパターンを抽象化したファサードとし、建物東側の事務所棟は、緑化バルコニー付の高天井オフィスが連なる。ラウンジは自然が感じられるように木の肌色を生かし、オフホワイトからベージュを基本色とした。ランドスケープデザインは「海老名の森・グリーンインフラ」をコンセプトに、桜並木をはじめ1500本の高中木、1万5000本の低木類などを植樹した。

▲(左から)海老名運動公園と緩衝帯のグリーンインフラ、景観に配慮した雨水貯留池

建物の環境認証では「ZEB」(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の最高ランクを取得し、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費するエネルギーをゼロにすることを目指した結果、建物全体の基準排出量と比較して122.6%のCO2削減を達成、事務所部分は地中熱ヒートポンプやデシカント空調といった省エネアイテムを採用することでCO2排出量を50%以上削減するという。

9月25日には、使用開始前のMFLP海老名Iを近隣の子供たちや住民に開放し、学びの場として提供するイベントを企画。環境や防災に配慮された最新の物流施設を見学してもらうことで、地域住民に物流事業に関する学びの機会を提供する。

▲海老名ICに近接しているだけでなく、通勤の利便性も兼ねる