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越境EC物流に9割以上が課題感、通関の手間など

2022年9月22日 (木)

(イメージ)

調査・データEコマースプラットフォーム、Shopee(ショッピー)日本法人のショッピージャパン(東京都港区)が実施した越境EC事業者を対象にした、物流に関する実態調査によると、回答者の9割以上が越境ECの物流課題に関する意識や実感があったと回答し、中でも「通関手続きの手間」が61%と最多を占めた。課題解決策としてフルフィルメントサービスの活用を挙げた回答者が目立ち、物流オペレーション構築のため「他社への物流委託」を行っているのが52.7%とトップで、その際の会社選びのポイントとして料金やサービスといったカスタマイズ性を重視している傾向が浮き彫りになった。

越境ECを行うにあたり、物流に対する課題意識があったのは93.6%(非常にあった36.3%、ややあった57.3%)。実際に越境ECに着手した際に、物流に対する課題を実感したのが95.5%(非常に感じた40%、やや感じた55.5%)といずれも高い水準となり、需要が高まる越境ECへのハードルの高さが垣間見える結果となった。通関手続き以外では、「返品対応の難しさ」が53.3%、「配送コストの高さ」が49.5%と続いた。課題解決策として「フルフィルメントサービスの活用」(54.3%)や「商品、輸送費、関税を含んだオールインワン価格の設定」(48.6%)、「物流委託サービスの活用」(43.8%)が上位を占めた。

他社への委託に関しては、重視するポイントとして「料金やサービスのカスタマイズ性」(72.4%)がトップ。「初期費用などの固定費の安さ」(51.7%)、「運用開始までのスピード」(48.3%)といった回答も目立った。

調査は9月9、10の両日インターネットで行われ、越境EC事業の経験者110人が回答した。