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大和物流などとドローン活用実験、トルビズオン

2022年9月29日 (木)

▲実証実験の様子(出所:トルビズオン)

ロジスティクストルビズオン(福岡市中区)は28日、大和ハウスグループの大和ライフネクスト(東京都港区)、大和物流(大阪市西区)と協働し、福岡市でドローンを活用した災害支援や配送などの社会実装を目指す実証実験を行ったと発表した。

大和ハウスグループが管理する建物上空からドローンで撮影可能な範囲と画質を確認し、事故や災害が発生した場合、撮影した動画が、状況確認用の自治体使用のカメラ映像を補完できるかを検証するもの。実験結果について、同社は「自治体のカメラでは直接確認が難しいと予想される場合、別アングルからの撮影が補完的な役割を担えることが証明された」としている。福岡市消防局も「将来的にドローンが物流などの用途で都市部などを飛行できるようになった場合、飛行しているドローンの位置や高度によっては消防活動での情報収集に活用できる可能性がある」とコメントしている。

今後、災害時のドローン配送を想定し、2回目の実験実施を検討する。配送用ドローンにカメラを搭載し、配送と同時に水平飛行撮影を行うことで、防災や防犯をはじめ他の映像活用ができないか検証する。

実験のプロジェクトは「ドローン空域構想 SKY-D」で、全国からAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)といった先端技術を活用した社会課題解決に取り組む、福岡市実証実験フルサポート事業に採択されている。ドローンが自由に飛行できる「空の道」を創造することで、人や生活の価値を向上させる空域開発が目的。9月13日に実験の第1回目を同市内で実施。高度60メートル地点で、災害発生地点と仮定した旗の撮影に成功し、構造物など外的な要因によって自治体のカメラで直接確認が難しいケースにドローン活用が有効とみている。

■第1回実証実験(大和ライフネクスト公式チャンネル)