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日本ロジ、物流施設の家主に9・10月分賃料支払い

2022年9月30日 (金)

▲日本ロジステックが入るビル

財務・人事総合物流の日本ロジステック(東京都千代田区)の経営破たん問題で、同社が賃借している物流施設の家主であるCREロジスティクスファンド投資法人(東京都港区)は9月30日、9月と10月分の賃料と管理費が日本ロジステックから全額支払われたと発表した。これらは民事再生手続きの保全命令の対象外債権。会社再建に向けて事業を継続する日本ロジステックに、一定の支払い力があることをうかがわせる内容だ。

日本ロジステックは銀行口座の仮差し押さえによる資金繰りの悪化で、8月30日に東京地裁に民事再生法の適用を申請。地裁から保全命令を受け、同29日までの代金や賃料の支払いを止められているが、30日以降の債務は履行することを債権者たちに伝えていた。

同投資法人によると、貸している施設は「ロジスクエア草加」(埼玉県草加市)で、9月分の賃料は1か月遅れで、10月分は期日通りに、ともに9月30日に全額支払われた。

日本ロジステックの破たんを巡っては、同社が主要取引先である携帯電話会社の楽天モバイル(東京都世田谷区)の元従業員と共謀して楽天モバイルに不正な請求を行っていた疑いが生じ、楽天モバイルが刑事告訴する事態となっている。