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花王、RORO船で長時間運転と環境の負荷削減

2022年10月14日 (金)

▲就航式の様子(出所:花王)

環境・CSR花王は14日、和歌山工場(和歌山市)から首都圏への製品輸送について、トラックの運転車両を分離して貨物部分(トレーラー)のみを運搬するRORO船を利用し、モーダルシフトによるドライバーの負担軽減とCO2排出量削減に取り組むと発表した。

発表によると、製品を積載したトレーラーは和歌山工場から1キロ離れた和歌山下津港で、大王海運(愛媛県)が運航するRORO船に積み込む。ドライバーは運転車両を切り離して下船し、トレーラーのみを千葉県の中央港(千葉市中央区)まで海上輸送する。港に到着後は、別のドライバーが車両をトレーラーに連結して、沼南(千葉県)や岩槻(埼玉県)といった首都圏にある4か所の物流拠点まで届ける流れ。

同社は和歌山県と連携し、積み荷の移動にクレーンが不要なRORO船の定期航路化に取り組み、運送会社などとともに、ことし6月に試験輸送を実施。10月8日から毎週土曜日に定期航路として就航が始まった。

今回の取り組みにより、製品の安定した輸送能力が確保できるほか、ドライバー不足対策や労働環境の改善の効果にも期待できる。CO2排出量は年間355トンの削減できる見込み。

▲首都圏物流拠点と和歌山工場をつなぐRORO船航路

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LOGISTICS TODAY編集部
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