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UDトラックス、21年排出ガス規制適合のボルボFHトラクター発売

2010年10月8日 (金)

荷主21年排出ガス規制に適合したボルボFHトラクターUDトラックス(旧日産ディーゼル工業)は8日、平成21年排出ガス規制に適合したボルボFHトラクター(後輪2軸駆動の6×4トラクター、後輪1軸駆動の4×2トラクター)を、UDトラックス系販売会社とボルボ・トラック正規ディーラーで全国一斉に発売した。スウェーデンのチューベ工場で生産した車体を輸入販売するもの。

 

クリーンで力強い走行を実現する新開発エンジン「D13」を搭載し、クラッチペダル操作を一切不要とした2ペダル式電子制御自動トランスミッション、複数のシステムを組み合わせたブレーキの採用などにより、環境性能と運動性能を両立した。

 

新開発エンジンD13は、軽量で高性能なVGT(バリアブルジオメトリーターボチャージャー)の採用などにより、広い回転域で高トルクを発揮する排気量12.8リットルのエンジン。超高圧の燃料噴射を可能とする電子制御ユニットインジェクターやクールドEGRと、排出ガスの後処理技術である尿素SCR触媒、VPF(ボルボ・ディーゼル・パティキュレート・フィルター)の組み合わせにより、低燃費とNOxとPMの低減を両立させ、平成21年排出ガス規制に適合した。

 

前進後退に限らず、発進から停止までのクラッチペダル操作を一切不要とした2ペダル式の12速電子制御自動トランスミッション「I-シフト」を標準装備しており、積載量・道路状況など、さまざまな条件に応じ最適なギアを自動的に選択、必要なトルクを引き出しながらスムーズな発進・加速を実現する。

 

また、坂道の勾配を検知し、車両の重量を推定して発進段を自動選択する「A(自動変速)ポジション」、経済性を重視しエンジン始動時は通常より早めのタイミングでシフトアップする「Eモード」を自動選択、アクセルを閉じた惰性走行時に、エンジンブレーキを遮断して惰性走行時の速度低下を抑制し再加速時の燃料消費を抑える「I-ロール」機能などを装備し、省燃費運転をサポートする。

 

東京地区のメーカー希望小売価格は、リヤエアサスの「LKG-H2TDA1」が1857万1350円(税込)、リーフサスの「FH6×4」が2104万7250。両車型合わせて年間350台の販売を見込む。