サービス・商品倉庫や配送センター、工場などの施設向けにエネルギーマネジメントや故障の予兆検知に優れたデータ分析プラットフォームが開発された。エクセルなどの「構造化データ」(表形式のデータ)と、画像や動画のような「非構造化データ」(規則的でないデータ)という性格の異なる2種類のデータを連携させることで実現した。
開発したのは、東芝デジタルソリューションズ(川崎市幸区)とDATAFLUCT(データフラクト、東京都渋谷区)。28日の発表によると、倉庫などの施設で、使用電力の最適化やCO2削減などのエネルギーマネジメントをする際、設備機器のセンサーから得られる構造化データと、カメラやログから得られる非構造化データの両方を活用することが求められる。設備の故障予兆を検知するためにも、設備につけたセンサーデータと、設備から出力されるログデータやカメラによる画像データを合わせて分析することで、検知の精度を高めることができる。

▲データの構造(出所:東芝デジタルソリューションズ)
東芝デジタルは、構造化データのリアルタイム分析が可能なクラウド技術を持っており、一方、データフラクトはさまざまなデータの集約や非構造化データの構造化に強みを持つ。両社が別々に運用していたプラットフォームを融合させることで、より複雑なデータ分析が可能になった。例えば、施設の電力使用量の可視化やコントロール、削減が高精度で行えるようになった。制御装置の挙動をリアルタイムで収集・可視化し、故障予兆検知の精度も向上できた。
両社はこれからも、構造化データと非構造化データを組み合わせて高精度な分析や予測、推定、検知を可能にするデータプラットフォームを共同で強化していく方針だ。

▲両社のプラットフォームを掛け合わせることでより複雑なデータ分析が可能に
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