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調査・データ近畿運輸局は12日、海外からの観光客を対象に、ホテルやなんば駅から関西国際空港へ荷物を配送するサービスの実証実験を19日から1か月間実施すると発表した。将来的には、韓国や香港で行われている「インタウンチェックイン」制度の普及を目指す。
同局は、旅行者が荷物の煩わしさから解放され、より快適に観光を楽しめる環境を目指し「関西手ぶら観光プロジェクト」を推進している。韓国や香港では、街中でチェックインを済ませ、渡航先の空港で荷物を受け取るインタウンチェックインサービスが普及しており、関西での導入を目指している。
▲実証実験スキーム図（クリックで拡大、出所：近畿運輸局）
今回の実証実験では、訪日旅行者を対象に、大阪や京都市内のホテルや南海なんば駅から関西国際空港への荷物を配送するサービスを利用してもらい、ニーズや利便性などを検証する。
利用者はホテルや駅で荷物を預ければ、手ぶらで観光や買い物などを楽しんだ後、航空会社のカウンター近くで荷物を受け取ることができ、そのまま手荷物検査を受けた後、飛行機に搭乗する。配送された荷物を受け取るために空港内の手荷物預かり所に寄る必要がなくなるため、利便性が向上するとしている。
なんば駅で荷物を預けた利用客には、GPS端末を配布し、荷物の現在地を確認できるようにする。同局では1日最大15組、40個の荷物を想定している。
利用者からは、意見や要望などを聞き、サービスの課題や手続きの改善点、将来のインタウンチェックインへのニーズなどを把握する。実証実験は来月19日まで行い、検証結果は来年2月27日に開催予定の「手ぶら観光シンポジウム」（仮称）で公表する。
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