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郵船など3社、新LNG燃料船のコンセプト設計完了

2022年11月28日 (月)

ロジスティクス日本郵船は28日、同社とグループ会社のMTI、フィンランドの船舶技術コンサルタント会社Elomatic Oy(エロマティック・オーイー)の3社が、アンモニア燃料船に効率的に改造転換が可能なLNG(液化天然ガス)燃料船の建造を目指すプロジェクトについて、新たにケープサイズバルカーと大型原油タンカー(VLCC)の各コンセプト設計段階を完了したと発表した。


▲アンモニア船に効率的に改造できる仕様とした(左から)LNG燃料ケープサイズバルカー、LNG燃料VLCC(出所:日本郵船)

発表によると、今回の燃料船は、従来よりも全体コストがケープサイズバルカーで12%、VLCCで25%の抑制が見込まれる。今後は造船所や船舶用機器メーカーとの設計を進める。

コンセプト設計とは船を建造する際の土台となるもので、通常は造船会社が行い、船の全長や船幅などの寸法、積載量や航続距離といった仕様を考慮して最適に設計する。

3社は将来的なゼロエミッション船開発を目指し、2021年9月にプロジェクトを始動。設計開発の課題として、アンモニアはLNGに比べて熱量当たりの燃料の体積が大きい点や、タンクの大型化・追加設置による船体強度などが挙げらていたが、燃料タンクの配置などの仕様を研究し、実行可能で機能的かつ安全なコンセプト設計の完了にこぎ着けた。

▲ゼロエミ船により近づけた設計となった(クリックで拡大)

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LOGISTICS TODAY編集部
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