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川崎重工、水素焚きDFエンジンの設計認証を取得

2022年11月30日 (水)

▲水素焚き二元燃料エンジンのイメージ(出所:川崎重工業)

荷主川崎重工業は11月30日、16万立法メートル型の大型液化水素運搬船に搭載する発電用水素焚き二元燃料(DF)エンジンと、関連システムの基本設計承認を日本海事協会から取得したと発表した。

発表によると、今回承認を取得した水素焚きDFエンジンは、水素と従来の低硫黄燃料油とを燃料として自由に切り替え可能なエンジン。水素燃料の選択時は、本船の液化水素用タンクから自然発生したボイルオフガスを主燃料として95%以上の比率で混合した上で発電し、船内に電力供給することで船舶から排出される温室効果ガスを従来から大幅に削減する。

同社はこれまで200台以上の天然ガス専焼エンジンを販売した実績がある。今回、天然ガスに比べて燃焼速度が速くて逆火しやすく、燃焼温度が高いという水素の特性に合わせた燃焼技術の開発により、異常燃焼や燃焼室部品の過熱といった技術課題を克服。安定した水素燃焼が可能であると確認した、としている。

▲大型液化水素運搬船の完成イメージ

水素焚きDFエンジンの開発については、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業の一環として進めている。2020年代半ばの実用化を計画中の大型液化水素運搬船にこのエンジンを搭載し、実船試験による実証を進める予定。

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LOGISTICS TODAY編集部
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