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三井倉庫HD、モーダルシフト表彰で最優秀賞

2022年12月7日 (水)

▲(左から)物流連の池田潤一郎会長、三井倉庫HDの伊藤智光執行役員(出所:三井倉庫HD)

認証・表彰三井倉庫ホールディングス(HD)は7日、日本物流団体連合会(物流連)が主催する「モーダルシフト取り組み優良事業者公表・表彰制度」で、2022年度モーダルシフト最優良事業者賞で大賞を受賞した、と発表した。建機の長距離輸送工程の90%以上をRORO船による海上輸送に変更し、CO2排出量を年間で56.8トン(トラック輸送比69.7%)、トラックドライバーの運転拘束時間を928時間(76.2%)ともに削減した点が評価された。

発表によると、表彰は物流業界で環境負荷の低減とドライバーの労務環境改善の観点から、モデルとなる取り組みを紹介して業界全体の意識向上やモーダルシフトの一層の推進を図るもの。同社が今回応募したのは「新規開拓部門」で、「建設機械の海上輸送へのモーダルシフト」が13社・16件の候補案件の中から同賞に輝いた。

取り組みは三井倉庫HD、三井倉庫、三井倉庫九州の3社が共同で実施。背景には、顧客である建設機械メーカーが福岡県の工場から全国に建機を出荷する際、北海道向けなどの長距離輸送でCO2削減に対する要望があったほか、建機自体の輸送取り扱いができるトラック車種やドライバーが限られているため、今後の将来的な輸送サービス継続に懸念があった。

今回は輸送スキーム全体を調整し、建機は通常よりも重量や背高があり、コンテナやウイングトレーラーに積載するのが困難という点を踏まえて、自走させて積み降ろしを行った。さらに、RORO船を2回乗り継ぐ体制を構築し、建機の種類応じたラッシング(貨物固定)荷役を実施したり、顧客に輸送オーダー単位で調整協力してもらった。

▲取り組みのイメージ

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LOGISTICS TODAY編集部
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