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浜松ホトニクス、欧州統括会社をドイツに設立、域内物流効率化も

2010年10月8日 (金)

産業・一般浜松ホトニクスは8日、欧州販売子会社間の業務の効率化を進め、顧客サービスの向上と新市場・新用途への迅速な対応を図るため、100%出資の欧州統括会社をドイツ・ミュンヘン郊外のヘルシング市に設立したと発表した。

 

同社の10年前の欧州売上高は61億円、連結売上高に占める割合が15%だったが、09年9月期には177億円・25%と約3倍に増加しており、ドイツ、フランス、英国、イタリア、スウェーデンの現地販売子会社5社でカバーしていた。

 

これまで、日本の本社主導ではなく現地法人が現地人によって現地に合わせたビジネスを展開してきた。欧州統括会社は、欧州での取引量の増加や市場拡大に伴い、これまでの現地重視のビジネスを継続しながら、販売子会社5社の共通する業務を効率的に統括する機能を持つ。

 

具体的には、指揮命令系統を一本化して子会社間、本社のコミュニケーションを円滑にするとともに、戦略的な市場アプローチの確立や新規開拓のためのマーケティング活動、デモンストレーション、納入据付、保守、修理など技術サポートの拡充を図る。

 

また、欧州域内物流の効率化、内部統制、財務管理の効率化、欧州全体での財務諸表作成、経費節減といったオペレーション、管理面の強化に取り組み、世界各地で事業展開する顧客に対する欧州でのグローバルな対応を進める。