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完成車を工場から自動搬送、マクニカと韓国企業

2022年12月20日 (火)

産業・一般半導体やAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)関連企業のマクニカ(横浜市港北区)は19日、韓国のセンサー関連企業、Seoul Robotics(ソウル・ロボティクス)と連携し、自動車の製造・出荷工程で、完成車両の輸送を自動化するシステムを開発したと発表した。すでにドイツで採用実績があり、今後、日本の完成車メーカーなどにも売り込んでいくという。

このシステムは「インフラ制御型車両搬送システム」と言う。従来、工場からモータープール(駐車場)までの完成車の輸送は専任ドライバーが行っているが、その費用やドライバーの確保が各自動車メーカーにとって課題となっている。

このシステムでは、工場やモータープール内に、周囲の状況を検知して距離を計測する「LiDARセンサー」を複数設置し、独自のAI技術を使って周辺環境を読み取り、クラウドを介して完成車の安全な経路を見つけ出す。完成車の側には通信ユニットを搭載し、人を介さず車両をコントロールしてモータープールまで自動搬送する。従って、車両に特殊なセンサーやソフトウエアを搭載する必要はない。昼夜を問わず数千台の車両を同時に搬送することができる。モータープールの空間使用率を20~30%向上することも期待できるという。

このシステムはすでにドイツのBMWの生産工場で採用され、最新車種の完成車を自動搬送しているという。

▲(上から)インフラ制御型車両搬送システムの概要、独BMW生産工場での活用イメージ(出所:マクニカ)

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