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JAL、成田市場から生鮮品空輸ワンストップで

2022年12月21日 (水)

▲成田市公設地方卸売市場(出所:JAL)

ロジスティクス高単価な貨物需要の取り込みを図るため、日本航空(JAL)とJALカーゴサービス(JCG)は21日、成田空港に隣接する成田市公設地方卸売市場(千葉県成田市)で、2023年1月から生鮮航空貨物の取り扱いを始めると発表した。市場内で集荷から輸出手続きまでを網羅したワンストップの物流サービス提供は国内で初めて。市場と空輸の連携を強めて、スピーディーに鮮度の高い農水産物を即日輸出する機会拡大を支援する。

JCGは成田市場の水産、青果に対応した物流棟(1319平方メートル)に入居する。物流棟は各地から集荷した魚を生き締めしたり、農産物をパッキングしたりする簡易加工が可能な機能を備え、3温度帯の冷凍・冷蔵倉庫も整備されている。

新サービスは、この物流棟を活用して集荷から輸出手続き、航空コンテナ荷付けまで一連のプロセスを手掛ける。輸出手続きは、証明書の交付や検疫、通関などの各種手続きを市場内で完結させる仕組みを構築。輸出手続きが完了した後、市場内で航空機搭載用コンテナに積み付けし、空港までトラックで保税輸送して航空機に搭載する流れだ。

例えば、これまで鮮魚を香港に輸出するフローは、漁港から市場での集荷・保管、空港での輸出手続きなどが行われる上に、輸出証明書の発行に関しては空港外で対応していたため、現地到着まで2日間かかっていた。

新サービスにより、市場内で一連の工程を完結させて空港で発生していたフローを一元化することが可能になり、荷さばき回数は5回から3回に減少。鮮魚の現地到着が当日の深夜になることでリードタイムを短縮し、翌朝から海外での販売も可能になる。

▲ワンストップ物流の一例(出所:JAL)

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LOGISTICS TODAY編集部
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