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新幹線で朝どれ魚をお届け、「かごんまっ!便」

2022年12月23日 (金)

フード「鹿児島の海から、旬のお魚を新幹線で即日お届け!」という輸送サービスが、年末から来年2月にかけ、期間限定で実証運用される。「朝どれお魚新幹線 かごんまっ!便」というサービスで、九州旅客鉄道(JR九州)が代表機関を務める「新幹線高速物流検討協議会」の試みだ。

JR九州の23日の発表によると、実証運用は12月23日から2月末にかけて、福岡、大阪両市内の飲食店などを配達先として行われる。鹿児島県の鮮魚を最速11時間で即日輸送する。

鹿児島県は生産量日本一のブリやカンパチなど全国有数の水揚げ量を誇る。大消費地までの物流距離が長いことによる課題の解決を模索し、JR九州と鹿児島県が昨年スタートした「新幹線荷物輸送サービス」に着目して検討してきた。本年度に生産、流通、物流、販売業者などと協議会を発足し、新しいバリューチェーン構築に取り組んでいる。

関係者は新サービスについて、「新幹線物流の速さと定時性を活用して産地と消費地をダイレクトにつなぐ」「生産者の販路拡大や物流従事者不足の解消などの課題解決に寄与する物流モデルにする」と意気込んでいる。

サービスの流れは、まず魚を中心に夜0時までにオンラインショップで注文を受け付け、朝の水揚げから競り、出荷、新幹線輸送を経て店舗に届ける。購入単位は、魚種指定、天然魚セットなど多種セットから選ぶことができる。

協議会のメンバーはJR九州のほか、鹿屋市漁業協同組合などの生産者、山実水産(鹿児島市)などの流通業者、ホテルグランヴィア大阪(大阪市北区)、三共物商(福岡市西区)などの販売業者と、行政の鹿児島県が加盟している。

▲輸送フロー(出所:JR九州)

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LOGISTICS TODAY編集部
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