ロジスティクス佐川急便は24日、宅配便荷物を九州新幹線で運ぶ貨客混載事業の開始に向けた実証実験を実施した。新幹線の活用による輸送効率の向上が狙いで、同社と九州旅客鉄道(JR九州)は昨夏に基本合意。今後は今回の実験の結果などを踏まえて、事業化に向けたさらなる検証を進める。
実証実験では、佐川急便がいぶすき農業協同組合(鹿児島県指宿市)から集荷した野菜を、九州新幹線の鹿児島中央駅発博多駅行き便の業務用室に積載して輸送。帰りの便ではダミーの空き段ボール箱を輸送したという。荷物の積み降ろしはJR九州商事(福岡市)が担当した。