ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

清水建設、新鋭IT2社と交通・防災・観光PF開発へ

2023年2月6日 (月)

環境・CSR大手ゼネコン(総合建設会社)の清水建設と量子コンピューター関連企業のグルーヴノーツ(福岡市中央区)、人流データなどの分析を手掛けるGEOTRA(ジオトラ、東京都千代田区)の3社は6日、交通・防災・観光の最適化を図るためのデータ分析プラットフォームの開発に着手したと発表した。位置情報などのビッグデータと先端テクノロジーによるシミュレーション技術を掛け合わせるという。

発表によると、ビッグデータやデジタル技術を用いて交通、防災、観光などの都市課題の解決を図ることへの期待が高まっており、交通分野では人口減少などに伴う公共交通網の再編ニーズがある。防災分野でも自然災害甚大化のなかで効率的な復旧体制づくりが課題で、観光分野ではコロナ禍からの回復に向け、戦略的な観光施策が求められている。

3社はこのようなニーズに対し、分野を横断して分析できるプラットフォームを構築したい考えだ。清水は、都市計画から設計・施工、まちの運営サービスまで、自治体と連携したまちづくりを推進しており、建物・街区レベルで収集したデータを持っている。グルーヴノーツは、量子コンピューターやAI(人工知能)、ビッグデータを手軽に利用できるクラウドプラットフォーム「MAGELLAN BLOCKS」(マゼランブロックス)を通じて、社会課題の解決に取り組んでおり、都市の可視化を図る独自サービス「City as a Service」(シティ・アズ・ア・サービス、CaaS)も提供している。ジオトラは、GPS位置情報と合成データ生成技術により、人流分析やシミュレーション分析が可能な「GEOTRA Activity Data」(ジオトラ・アクティビティー・データ)を提供している。

グルーヴノーツの「CaaS」に、清水のまちづくりのノウハウやデータ、ジオトラのデータを組み合わせ、分析プラットフォームを構築する計画だ。産官学連携の取り組みも加え、交通最適化、地域活性化、都市防災の高度化などの都市課題を解決するとしている。

▲プラットフォーム構築のイメージ(出所:清水建設)


▲(左から)道路交通量の可視化、道路啓開シミュレーション、エリア内回遊状況の可視化

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com