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ANAが郵船からNCA全株式を取得、貨物事業強化

2023年3月7日 (火)

M&AANAホールディングス(HD)は7日、日本郵船から同社連結子会社の日本貨物航空(NCA)の全株式を取得すると発表した。ANAグループは中核事業であるエアライン事業拡大に向け、貨物事業の拡大を重要な手段の一つと位置付けており、将来的に貨物事業とNCAを統合・再編して経営体質を強化し、サプライチェーンの高度化に対応できる高い品質と国際競争力を持つ貨物航空運送サービス提供を目指す、としている。

株式譲渡は2023年10月1日か、ANAHDと日本郵船が別途合意した日としている。

(出所:NCA)

発表によると、NCAは1978年、国際貨物専門の航空運送事業を行う会社として複数の事業者が参画して設立。日本郵船は主要株主として経営に関与し、2010年にグループの貨物航空運送専業を担う完全子会社となった。貨物航空運送専業の航空会社は日本で唯一。連結で売上高は1893億円、営業利益は744億7800万円、純利益は613億2000万円(2022年3月期)。

今回の株式譲渡について、日本郵船は今後、長期的な視点で環境対応も含めて成長を図るためには、同じ事業を営むとともに「従来から整備体制強化に向けて協力関係にあるANAHDへの譲渡が最善の施策」と考えたと説明。ANAは「互いの強みを補完し合うコンビネーションキャリアとして収益性が高まり、当社グループの成長戦略を加速できると判断した」としている。

ANAとNCAは、共同運航(コードシェア)や連帯運送(インターライン)で業務提携を結んでいる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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