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INNOVATION EXPO閉幕は次への出発

2025年9月12日 (金)

イベント東京ビッグサイト(東京都江東区)で10日から開催された「国際物流総合展2025 第4回 INNOVATION EXPO」が、3日間の会期を終えて12日閉幕した。

2日目までの来場者は3万2533人と、出展社数、出展コマ数とともに、INNOVATION EXPOとして過去最大規模となることが確実となった。主催する日本能率協会の山岸周斗氏は、「ポスト2024年を迎えてなお、引き続き物流への関心の高さが来場者数に表れている。それだけ物流危機への深刻さを実感している様子もうかがえた」と語る。同じく主催団体の1つ、日本ロジスティクスシステム協会(JILS)の大西康晴氏も、他分野からの新規参入などによる物流領域への提案が、今回のテーマでもある「物流を止めない。社会を動かす。」の後押しとなることを期待する。

▲国際物流総合展2025 第4回 INNOVATION EXPO全景

右肩上がりの動員で盛り上がりを見せる一方、出展者にとっては他社との違いをどう打ち出すかも重要な課題となっていくだろう。搬送領域だけでも国内外の多様なロボットやマテハンが集まるだけに、来場者にとっても「正解」を見つけ出すための知見が必要となる。山岸氏は、「多くの出展者が競い合うことによる産業発展、物流の進化の様子が見受けられる一方、連携力などのアピールが効果的なブースも印象的だった」と振り返る。

ポスト24年、さらに30年に向けては、環境対策など「次の課題」も顕在化してくるだろう。とはいえ、出展内容を見てみると、現状は眼前の課題対応で精一杯という印象もあり、まだまだ物流危機解決への道のりは長く険しいと言わざるを得ない。そんななかでも、主催者企画となる「ロジスティクスイノベーションフォーラム」では、『食品クレート標準化』『循環物流』をテーマとしたセミナーを通じて、「次への問題提起として一石を投じることができたのでは」(大西氏)と語る。

今後、偶数年開催の「国際物流総合展」と、奇数年開催の「INNOVATION EXPO」では少し色合いを変えていくことも考えており、主催者企画などで新たなテーマを打ち出していくことなども想定する。物流を取り巻く環境と時代の変化に合わせて、展示会のあり方も精査していく姿勢だ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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