TRAILが自己破産申請、日本ロジ破たんの連鎖で

M&A総合物流の日本ロジステック（東京都千代田区、民事再生中）の経営破たんに関連し、経営が悪化していた一般貨物自動車運送業のTRAIL（トレイル、管理本部・相模原市中央区）は23日、東京地裁に自己破産を申請した。帝国データバンクが明らかにした。負債は2022年3月期時点で54億9900万円で、その後変動している可能性があるが、神奈川県の道路貨物運送業者としては過去最大の倒産となったとみられる。

帝国データによると、トレイルは2014年7月の設立。楽天モバイルの携帯電話基地局の部材を保管するなどしていた日本ロジステックから部材輸送の仕事を受託し、一部の業務に関して別の複数の下請け業者に委託していたとされる。22年8月の日本ロジステックの倒産で多額の不良債権が発生し、ほぼすべての事業を停止し従業員も解雇していた。

楽天モバイルの元幹部らによる業務委託費の水増し請求事件では、3月3日にトレイルの社長も詐欺の疑いで警視庁に逮捕されており、それを前に同社は事務処理を弁護士に一任して自己破産の申請を準備していた。

日本ロジ・楽天モバイル幹部ら3人、詐欺容疑で逮捕

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LOGISTICS TODAY編集部
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