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日本ロジ破たん、TRAILが負債54億円超で自己破産

2023年1月13日 (金)

▲TRAILの本社があるビル(出所:帝国データバンク)

M&A帝国データバンク(TDB)が13日発表した倒産速報によると、一般貨物自動車運送のTRAIL(トレイル、管理本部・相模原市中央区)は、日本ロジステックの経営破たんに関連し、自己破産を申請する見通しとなった。同日付で事後処理を弁護士に一任した。

負債額は2022年3月期時点で54億9900万円で、神奈川県内の道路貨物運送業者としては過去最大の倒産。負債額に関しては「その後変動している可能性がある」(TDB)としている。

TRAILは2014年に設立。一般貨物運送事業を主体にしながら、倉庫内物流業務の請負も手掛けていた。その後、運送事業の許可を受け、外注から自社配送の割合を高めた。日本ロジステックは主要取引先で、楽天モバイルの携帯電話基地局設備に関する配送業務を請け負うことにより業績が拡大。20年3月期に26億400万円だった売上高は、22年3月期には192億6100万円へ大幅に伸びた。

しかし22年8月に入ると、日本ロジステックとともに楽天モバイルへの不正な水増し請求を行っていたことが発覚。日本ロジステックは、主要取引先から仮差し押さえを受け、同年8月末、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。TRAILはこうした一連の不正請求に絡んで多額の不良債権が発生するなどした結果、すべての事業を停止して従業員も解雇していた。

同県内での22年度に倒産した企業の負債額としては最大という。

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LOGISTICS TODAY編集部
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