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日本ロジ・楽天モバイル幹部ら3人、詐欺容疑で逮捕

2023年3月3日 (金)

事件・事故楽天モバイルは3日、元従業員と社外の複数の関係者が詐欺容疑で警視庁に逮捕されたと発表した。この元従業員は昨年8月12日付で懲戒解雇されており、今後は取引先を含めて犯罪行為に関わった関係者に対し、損害賠償を求めて民事訴訟を提起する方針も明らかにした。

全国紙など大手メディアは3日夕、楽天モバイルの携帯電話基地局の建設に関連した業務委託費を水増しし、同社から約25億円をだまし取ったとして、同社の元物流管理部長ら男3人を詐欺の疑いで逮捕したと、各社が一斉に報じた。逮捕された残りの男2人は業務委託先だった日本ロジステック(東京都千代田区)の元役員、下請けだった運送会社のTRAIL(トレイル)の社長。警視庁は3人の認否を明らかにしていないという。

楽天モバイルの発表によると、楽天モバイルの元従業員と社外の複数の関係者は共謀し、2019年7月ごろから22年7月ごろまでの間、楽天モバイルが委託した資材の保管や運送に係る業務において水増し請求を行い、虚偽の報告をするなどさまざまな手段を用いて不正に多額の利益を得ていた。その利益の一部を元従業員や社外の複数の関係者に還元していたことが社内調査で判明している。

楽天モバイルは「被害の発生を未然に防げなかったことを厳粛に受け止める」と陳謝。その上で「購買業務に関する決裁権限や購買担当部署の業務フローの見直し、一連の購買プロセスのモニタリングの強化、当社従業員への教育・周知について改善に取り組む」などとコメントしている。

日本ロジステックも3日、自社ホームページで「弊社元取締役の逮捕について」と題するコメントを発表。取引先や債権者ら関係者に陳謝するとともに、全面的な捜査協力とコンプライアンスの徹底を継続して進めるとした。

一方で、現在民事再生手続きの開始を申し立てており「弊社の事業は複数の譲受先に承継される予定」と説明し、「不適切な取引があると指摘された事業についても承継する方針」とした。

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LOGISTICS TODAY編集部
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