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川崎市、SITCを誘致、上海向けコンテナ定期航路開設

2012年10月3日 (水)

ロジスティクス川崎市港湾局は2日、海豊国際航運(SITC)が新たに川崎港と中国・上海港を結ぶコンテナ定期航路を開設し、22日に初入港すると発表した。

川崎港戦略港湾推進協議会が国内外で積極的にポートセールス活動を展開しており、ことし5月には青島航路が開設されており、上海航路はこれに続くもの。

市は、東扇島総合物流拠点地区に進出した企業と関連が深いとして、昨年2月にSITCとの協議を開始。同年9月には官民一体となってコンテナ貨物の集荷に取り組む川崎港戦略港湾推進協議会を設置していた。

協議会を母体として積極的にポートセールスを展開した結果、ことし4月にSITCが青島航路の川崎港寄港を決定し、協議会がSITC本社(上海)を訪問して意見交換を実施。平行して国内メーカーに対するポートセールス活動を行い、今回の上海航路開設に至った。

SITCは上海港と京浜港を結ぶ航路を改編し、川崎港、常陸那珂港への追加寄港を決めた。同航路では3隻体制のループ運営を行い、上海-川崎を4日間で結ぶ。

運航船は3隻いずれも900TEU(1万トン級)積みのコンテナ船で、主に上海周辺に立地する日系企業関連工場から関東向けに輸入される日用雑貨や、川崎港周辺から上海向けに輸出されるケミカルを輸送するコンテナなどを運ぶ。

市では、年間5000TEUの取扱量を想定しており、新規航路の利用を促進するため、アパレル用品、雑貨、ケミカルなどの貨物集荷を目的に、国内外の荷主に対するポートセールス活動を強化する。