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段積み可能な物流ボックス「ダンカーゴ」の売上増加

2023年4月14日 (金)

サービス・商品オーダーメイド専門のアルミ製品メーカーのエーディエフ(大阪市淀川区)は14日、2004年に製造開始した折り畳み式の保管兼物流ボックス「ダンカーゴ」について、ここまでの年間売上(1-3月)が前年比1.8倍にまで伸長していると発表した。トラックの積載率向上やドライバーの負担削減、CO2排出量削減につながるツールとして、「物流業界でニーズが高まっている」としている。

(出所:エーディエフ)

ダンカーゴはアルミとプラスチック中空パネルを使用し、高強度での軽量化を実現。静荷重4トンで段積みでき、積載や輸送効率の向上、配送回数の削減に寄与する。パレットに置くだけで簡単に組み立てられ、1人30秒から1分で組み立てられるとしている。保管庫としても使用できるため、段積みで保管した状態でトラックに積むこともできる。パレット輸送時に使う荷崩れ防止用のストレッチフィルムも削減でき、フィルムの廃棄によるCO2排出の削減にもつながるとしている。

発表のなかで、総合物流業の合通ロジ(大阪市福島区)への導入事例を紹介。ダンカーゴの導入後、積載量は導入前から26%増加、積み込み時間は43%削減されたという。これは昨年の日本ロジスティクスシステム協会(JILS)が選ぶロジスティクス大賞の特別賞を受賞した取り組みで、「持続可能な成長に寄与する成果」として評価された。

エーディエフは今後、ダンカーゴのリターナブル物流容器(RTI)としての活用も視野に入れている。ダンカーゴを各拠点ごとにレンタルし継続的に利用してもらうことで、空ボックスを回収するだけのトラック輸送を削減する。これにより、各拠点での作業効率や積載効率を向上させるだけでなく、使い捨て物流容器の破棄を減らし、CO2排出量を従来から半減させることにつながるとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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