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三井不、6物件の開発決め総投資額1兆円へ

2023年4月18日 (火)

拠点・施設三井不動産は18日、国内で新規に6物件の開発を決めたと発表した。これにより、同社が国内外で開発する施設は62物件、延床面積530万平方メートル、累計総投資額8500億円に拡大し、2023年度中には1兆円に達する見込み。

同社が今回開発を決定した6物件は、「三井不動産ロジスティクスパーク船橋南海神」「三井不動産ロジスティクスパーク入間I」「三井不動産ロジスティクスパーク入間II」「三井不動産ロジスティクスパークつくばみらい」「三井不動産ロジスティクスパーク尼崎I」「三井不動産インダストリアルパーク海老名」。

▲「MFLPつくばみらい」外観イメージ(出所:三井不動産)

新規開発物件の発表に合わせ、同社はイノベーション推進室の新設と物流コンサルティングプラットフォーム「MFLP&LOGIソリューション」の提供を同日から開始することも明かした。顧客の抱える課題に対し、最適なソリューションの提案や物流戦略策定を全面的にサポートするという。

さらに、倉庫作業の大半を自動化した「EC特化型物流センター」を開設し、今後EC事業者への共同利用も提案。23年度中に物流施設事業者としては初となる、全施設の共用部供給電力100%グリーン化と外部認証100%取得を目指す。

同社は「EC市場が拡大する一方で、長時間労働や深刻な労働力不足が課題となっており、2024年にはトラックドライバーの時間外労働の上限規制が適用されることから、効率的なオペレーション構築や従業員の負担軽減が求められている」として、先端技術を活用したDX施策や従業員満足度向上施策を進めつつEC特化型物流センターを開設することで、物流業界の課題解決に寄与していく方針を示した。

物流課題解決へ新部署と新サービス展開

▲「MFLP ICTラボ」(出所:三井不動産)

同社は「イノベーション推進室」を新設し、DX活用による労働力不足など物流業界の課題解決に取り組む。これまで物流DXの最先端機器体感ショールーム「MFLP ICTラボ」や物流総合コンサルティング会社「MFロジソリューションズ」などを手がけてきたが、新部署では顧客の課題解決や物流戦略策定のサポートを強化する。

物流コンサルティングプラットフォーム「MFLP&LOGIソリューション」では、顧客の課題を洗い出し、50社のサポート企業と連携して最適なソリューションを提案する。

倉庫作業の大半自動化、EC特化型物流センター

三井ショッピングパーク公式通販サイト「&mall」(アンドモール)の物流拠点として、自動化機器を導入したEC特化型物流センターを「MFLP船橋III」内に開設。ほかのEC事業者への共同利用も提案する。

ドローン配送を見据えた賃貸用R&D区画整備

(出所:三井不動産、クリックで拡大)

「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」では、ドローン飛行用フィールドと倉庫の一部スペースをドローン事業者への賃貸用R&D区画として整備。ドローンによるラストワンマイル配送や災害時の支援物資搬送など実証実験の場を提供し、物流でのドローンの実用化を目指す。

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LOGISTICS TODAY編集部
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