ロジスティクス安藤ハザマとカナモトは10日、建築工事における物流倉庫の間仕切り壁などに使用する重量長尺資材(角パイプ)建て起こし装置を共同開発したと発表した。この装置を使用することで、作業時間の短縮や作業員の削減による生産性向上、危険作業の低減による安全性向上を図る。
公開された建て起こし装置は、物流倉庫建設現場などで壁や天井を施工する際に使用する自走式シザース型の「高所作業車」をベース機とし、上昇時地上高6メートルと8メートルの機種を用意。角パイプは寸法が縦100ミリ×横100ミリ、最長8メートル、最大重量105キロまで対応できる。
独自の固縛装置に固定した角パイプを、高所作業車を上昇させることで建て起こす仕組みとなっているため、角パイプの脱落・落下リスクと作業員の肉体的負担を大きく低減することが可能。高所作業車の搭乗作業員1人と床面の作業員1人で作業が可能なため、作業員の削減にもつながる。
EC(電子商取引)市場の拡大に伴い物流倉庫の新設も堅調だが、技能労働者の減少や高齢化、危険作業や苦渋作業が建設現場の課題となっており、両社は今後も現場試行で実作業を重ねながら作業効率と安全性のさらなる向上を図るという。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com