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丸運決算、貨物輸送不調響き売上が前年並みも減益

2023年5月11日 (木)

財務・人事丸運が11日発表した、2023年3月期の通期連結決算は、売上高が前期比0.3%減の465億8600万円、営業利益が34%減の4億3900万円、最終利益は32.1%減の3億1600万円と減収減益となった。

(イメージ)

貨物輸送は、売上高が3%減の233億2400万円、経常利益は前年同期に比べ3億3500万円減の1億300万円だった。一部の既存顧客との取り引き拡大、料金改定やサーチャージ導入による運賃の改善で、増益効果があったものの、半導体不足を主因とした自動車、家電などの減産に伴う銅、アルミ、樹脂などの素材物流の海外向け輸送が減少。また、新規冷蔵保管案件の不調、ペーパーレス化による印刷物の輸送減で収益が減った。加えて、基幹システム導入や倉庫照明のLED化に伴う費用増が発生し、大幅な減収減益となった。

エネルギー輸送では、石油部門で、輸送数量は前期比で0.1%減少とほぼ横ばいだった。潤滑油・化成品部門は、顧客の出荷箇所変更の影響などで、輸送数量が3.3%減少した。ただ、運賃改定などの影響で売上高は増加した。経常利益についても燃料代、基幹システム導入などの経費増加はあったが、増益となった。

海外物流は、売上高が9.9%増の60億4200万円、経常利益は前年同期と比べ800万円増の5500万円だった。国内輸出入拠点で原材料の高騰による貿易量の減少、中国のゼロコロナ政策による行動制限や不動産事業低迷で経済の落ち込みがあったものの、ベトナム現地法人の連結化と為替の影響で、全体では増収増益となった。

24年3月期の通期業績は、売上高が0.5%増の468億円、営業利益が34.2%増の5億9000万円、最終利益は51.8%増の4億8000万円を見込んでいる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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