拠点・施設セイノーホールディングス(HD)が12日発表した、2023年3月期の通期連結決算は、売上高が前期比3.9%増の6315億700万円、営業利益が3.5%減の285億100万円、最終利益は10.2%増の190億円1300万円となった。
輸送事業の売上高は、4.7%増の4747億100万円、営業利益は、3.6%増の218億6900万円だった。
輸送事業は、中期経営計画に沿って、主力の特積み輸送の効率化を推進し、安定的に利益を確保するとともに、エレクトロニクスやヘルスケアの業種業態に特化した高機能ロジスティクスの展開を目指すなど、成長性のあるロジスティクス分野への営業を強化した。
また、全国の倉庫事業者と連携し、空き坪情報の共有化と物流業務のアウトソーシングを融合し、物流拠点開設の最短化する「見つカル倉庫」のサービスを展開した。
輸送事業の中核会社である西濃運輸は、老朽化した施設の建て替えや長寿命化のためのリノベーション投資を行うとともに、ロジ・トランス機能もフル活用し、新規荷主獲得や出荷継続率の向上につなげ、取り扱い貨物量の確保に努めた。
加えて、自動車運転業務における時間外労働時間が上限規制される、いわゆる「2024年問題」に向けてコスト増となる長距離帯や、採算性の低い高重量帯を中心に適正運賃収受を進め、利益確保に向け取り組んだ。
同時に、取り扱い貨物量に左右されない定時出発の体制を確立し、ダイヤグラム化を進めたほか、ユニット輸送などを駆使し運行便全体の効率化を向上することで、取り扱い貨物量に相関した費用の最適化を図った。
拠点展開では、西濃運輸の横浜支店(横浜市都筑区)の移転、関東西濃運輸の高崎物流センター(群馬県安中市)の新設、セイノースーパーエクスプレスの大阪貨物センター(大阪府門真市)の建て替え、四国西濃運輸の淡路営業所(兵庫県南あわじ市)の移転、沖縄西濃運輸の豊見城物流センター第3倉庫(沖縄県豊見城市)の新設を実施。物流インフラの増強による収益の拡大を図った
24年3月期の通期業績は、売上高が5.1%増の6639億2000万円、営業利益が12.6%増の321億円、最終利益は12.6%増の214億円を見込んでいる。
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