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兵機海運決算、外航・倉庫事業がけん引し増収増益

2023年5月12日 (金)

ロジスティクス兵機海運が12日発表した、2023年3月期の通期連結決算は、売上高が前期比14.3%増の183億8700万円、営業利益が12.3%増の5億4800万円、最終利益は23.2%増の4億4200万円となった。

海運事業は、内航事業が売上高は1.5%増の67億2900万円の微増、営業利益は39.9%減の1億6400万円の減益となった。所属船団の維持と効率配船に努めたが、航海数と輸送取り扱いトン数が伸び悩んだ。また、燃料油価格の高止まりや船舶維持管理コスト増が利益を圧迫した。

(イメージ)

外航事業は、売上高が59.1%増の31億2900万円、営業利益は2.3倍の2億4700万円と大幅な増収増益だった。第3四半期末まで建機類の輸送やスポット案件が好調に推移したことに加え、ドル建て海上運賃の収益改善を受け、前期を大幅に上回る売り上げ・利益を確保した。

港運・倉庫事業は、港運事業の売上高が14.8%増の68億6700万円と増収だったが、営業利益は20.9%減の6600万円と減益となった。前期のマイナス要因となっていた海上運賃高騰や海上コンテナ不足などの事案が解消する一方、倉庫部門と国際輸送部門などの他部門と連携し、新規貨物受注に努めした。

倉庫事業は、売上高が10.4%増の16億6000万円、営業利益は3.1倍の7000万円の増収増益だった。兵庫埠頭物流センターで、前期末に倉庫用地の一部を取得したことで、原価の圧縮効果を得た。また、前期に続き危険品貨物取り扱いが順調に推移した。

大阪物流センターでは、小規模ながら高単価の毒劇物取り扱いが軌道に乗り始め、収益の改善が見られた。姫路地区倉庫では、輸出鋼材貨物の取り扱いが堅調に推移し、収益を底上げにつながった。一方で、倉庫事業全体で普通品貨物の作業や保管業務は、収益性が改善せず苦戦を強いられた。

24年3月期の通期業績は、売上高が13%減の160億円、営業利益が5.1%減の5億2000万円、最終利益は9.5%減の4億円を見込んでいる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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